がん遺伝子検査はこのような方にオススメ
・人生の節目として、自身の状態を把握したい方
・将来、患う可能性のあるがんを把握したい方
・がんになっていないが、健康に不安がある方
・血縁にがんを発症した方が多い方
・遺伝子検査に興味がある方 など
細胞ががん化する仕組み
がんとは、正常な細胞の遺伝子の変異により発生する病気になります。
細胞ががん化する仕組みとして、細胞が傷つくことにより遺伝子の変異が発生します。
がん細胞は、正常な細胞の遺伝子に2個から10個程度の傷がつくことにより、発生します。これらの遺伝子の傷は一度に誘発されるわけではなく、長い間に徐々に誘発されるということもわかっています。
正常な細胞に決まった異常が起こると、その細胞は増殖します。そこに第二の異常が起こると、さらに早く増殖するようになります。この異常の積み重ねにより、がん細胞が完成すると考えられます。
国立研究開発法人国立がん研究センター
細胞ががん化する仕組みの詳細は『国立研究開発法人国立がん研究センター「細胞ががん化する仕組み」』より
がん検査の種類とは?
がん検査の種類は様々ありますが、今まではCTC検査、PET検査、腫瘍マーカー、CTやMRIなどで検査してきました。遺伝子検査はその中でも比較的新しい検査です。
• CTC検査
血液中を循環しているがん細胞のことをCTC(血液循環腫瘍細胞)と呼びます。 CTC検査は血液中を循環しているがん細胞を直接検出する方法です。
• PET検査
がん細胞はとどまることなく活発に増殖しているため、大量の栄養素を必要としており、正常細胞に比べて数倍のブドウ糖を取込むとされています。PET検査はこの性質を利用してがん細胞を見つけ出します。
特殊な検査薬でブドウ糖を光らせておき、取り込んだがん細胞に目印をつけます。
• 腫瘍マーカー
がんの種類によって特徴的に作られるタンパク質などの物質を調べます。腫瘍マーカーはがん細胞やがん細胞に反応した細胞によって作られます。
• CT
体の周囲からX線をあてて、体の中の吸収率の違いによるX線をコンピューターで処理し、体の断面を画像にします。がん腫瘍を画像で探します。
• MRI
強力な磁石を利用し、地場により体の断面をさまざまな方向から画像にします。CTと同様にがん腫瘍を画像で探します。
がん遺伝子検査とは?
このがん遺伝子検査は、これまでの遺伝子検査のように特定の遺伝子の異常だけを狙うのではなく、『がん遺伝子パネル検査』と呼ばれ、がんに関わる数十から数百もの遺伝子を一度に調べ、患者さん一人一人のがんがどのような遺伝子異常から起こっているのかを突き止め、それに応じて最適な治療を探そうというものです。
今回のがん遺伝子検査は、遺伝子の変異を調べ臨床症状が発現する前にがんを発見することを目的にしているスクリーニング検査になります。
がんのリスクがわかる種類
【対象となる一般的ながんのリスクがわかる種類】
・乳がん ・子宮内膜がん ・子宮がん
・卵巣がん ・大腸がん ・胃がん
・膵臓がん ・前立腺がん ・腎がん
・皮膚がん ・甲状腺がん
【対象となる一般的な症候群・腫瘍のリスクがわかる種類】
・遺伝性傍神経節腫/褐色細胞腫
・傍神経節腫/褐色細胞腫
・消化管間質腫瘍
・黒色腫
・家族性腺腫性ポリポーシス
・ベックウィズ・ヴィーデマン症候群
・網膜芽細胞腫
・ロスムント・トムソン症候群(2 型)
がん検出の解析内容
CENTOGENE社で、AIを活用した次世代シークエンサーを用い、世界最大規模の遺伝情報データベースを元に解析作業をおこないます。
多数のがん関連遺伝子をカバーする、解析パネル構成110遺伝はCENTOGENE社の最も広範ながんパネルです。
合計パネル構成110遺伝子は、以下の一覧となります。
遺伝子変異に関連する代表的な遺伝子変異は、以下のようなものがあります。
• EGFR遺伝子変異
EGFR遺伝子変異は、肺がんの患者さんによく確認される変異のひとつです。大腸がん、脳腫瘍、頭頸部がん、膵がん、乳がんなどでも確認されることがあります。
• RAS遺伝子変異
RAS遺伝子変異は、膵がん、大腸がん、肺がん、多発性骨髄腫、子宮体がんなどの患者さんで確認されることがあります。
• MLH遺伝子変異
MLH遺伝子変異は、大腸がん、子宮内膜がんなどの患者さんで確認されることがあります。
• APC遺伝子変異
APC遺伝子変異は、家族性腺腫性ポリポーシス、大腸がんなどの患者さんで確認されることがあります。
• BRCA遺伝子変異
BRCA遺伝子変異は、遺伝性の乳がんや卵巣がんの患者さんで確認されることがあります。
検査の流れ
【 検査前準備 】
お電話で予約をお取りいただき、ご来院ください。
TEL:0537-61-3030
※検査の流れや詳細は、ご来院した際にお気軽にお尋ねください。
※海外検査会社のため、急遽費用が改定されることや対応できない日が発生することがございます。
ご了承ください。
【 検査当日 】
採血をおこないます。
遺伝子を解析するため一般的な血液検査と異なり、採血前の食事制限等はありません。
- 問診票記入
- 検査同意書記入
- 検査検体採取(採血)
【 検査日より3週間後 】
検査日より3週間以降で予約をお取りいただき、ご来院ください。
検査結果を医師より説明いたします。
リスクの説明および今後の方針を決めていきます。
- 問診
- 検査結果提示
- 検査結果説明および今後の方針決め
検査の詳細は『CENTOGENE社のホームページ』より