〜気づかないうちに進行することもある、身近な性感染症です〜
クラミジア感染症とは?
クラミジア感染症は、クラミジア・トラコマチスという細菌によって起こる性感染症の一つです。
性感染症の中でも比較的多くみられ、特に年齢では20代の若い世代の女性でみられることがあります。
クラミジア感染症は、症状がはっきり出ないことも多く、「気になる症状がないから大丈夫」とは言い切れない感染症です。
気づかないまま感染が続くと、体への影響だけでなく、パートナーへ感染が広がることもあります。
ただし、女性のクラミジア感染症では自覚症状が乏しい場合もあります。
日本産婦人科医会も、女性の性感染症では無症候性の感染が多く、無症状でも検査が重要であることを示しています。
男性では、排尿時の痛みや違和感、尿道からの分泌物、かゆみなどがみられることがあります。
パートナーに症状がない場合でも、感染している可能性はあります。

※厚生労働省 年齢(5歳階級)別にみた性感染症報告数の年次推移より作図
放置すると、体に影響が出ることがあります
クラミジア感染症は、適切な検査と治療により対応できる感染症ですが、放置すると次のような影響につながることがあります。
・不妊症の原因となることがあります
感染が子宮や卵管の周囲に広がると、炎症や癒着などを起こし、将来的に妊娠しにくくなる原因となることがあります。クラミジア感染症や淋菌感染症は、骨盤内炎症性疾患や不妊の原因となることが示されています。
・妊娠中の感染では注意が必要です
妊娠中に感染している場合、流産・早産などに関係することがあります。
また、出産時に赤ちゃんへ感染し、新生児結膜炎や肺炎などを起こすことがあります。産婦人科 診療ガイドラインでも、流・早産や産道感染による新生児クラミジア結膜炎,咽頭炎,肺炎などが引き起こされる可能性が示されています。
お母さんがクラミジア感染症や淋菌感染症にかかっている場合は、無治療のまま出産すると赤ちゃんが結膜炎や肺炎になることがあります。性器ヘルペスウイルス感染症、尖圭コンジローマ、エイズも分娩時に感染する可能性が高いので、帝王切開をすることが多くなりました。梅毒も妊娠経過や赤ちゃんに悪い影響を及ぼすことが知られています。そこで妊婦を対象とした梅毒・HIV・クラミジアの検査が広く行われています。
公益社団法人 日本産科婦人科学会,Q&A 性感染症は赤ちゃんにも感染しますか? 2017年8月16日作成
・パートナーと一緒に確認することが大切です
性行為により感染するため、ご本人だけでなく、パートナーの検査や治療が必要になる場合があります。
片方だけが治療をしても、再び感染を繰り返すことがあります。

このような症状はありませんか?
女性では、次のような症状がみられることがあります。
- おりものの量が増えた
- 下腹部の痛みがある
- 不正出血がある
- 性交時に痛みがある
- のどの違和感がある
- 症状はないが、性感染症が心配
検査・治療について
検査について
クラミジア感染症は、主に以下の検体で検査を行います。比較的簡単に検査が可能です。
- 女性:腟分泌物、子宮頸管からの検体など
- 男性:尿など
- 必要に応じて、のどの検査を行うこともあります
検査方法や検査部位は、症状や感染の心配がある行為などを確認したうえで判断します。
治療について
クラミジア感染症と診断された場合、一般的には抗菌薬の内服などによる治療を行います。
治療後は、医師の指示に従い、必要に応じて再検査を行います。
治療中や治療直後の性行為は、再感染やパートナーへの感染につながる可能性があるため、医師の指示に従ってください。
受診希望の方は、STI(性感染症)ドックまたはブライダルチェックをおすすめします。
ご予約は『かんたんWeb予約』よりお願いします。→Web診療予約
予防と対策
クラミジア感染症を含む性感染症の予防には、次のような対策が大切です。
- コンドームを適切に使用する
- 気になる症状がある場合は早めに受診する
- 症状がなくても、感染が心配なときは検査を受ける
- パートナーと一緒に検査・治療について相談する
- 妊娠を考えている方、妊娠中の方は早めに相談する
性感染症は、早めに気づき、適切に治療することが大切です。
「症状がないから受診しにくい」と感じる方も、気になることがあればお気軽にご相談ください。

受診をおすすめする方
次のような方は、一度ご相談ください。
- おりものや下腹部痛、不正出血が気になる方
- 性交時の痛みがある方
- パートナーが性感染症と診断された方
- 新しいパートナーができた方
- 妊娠を考えている方
- 妊娠中で感染が心配な方
- 症状はないが、性感染症の検査を受けておきたい方
クラミジア感染症は、早期発見・早期治療が大切な感染症です。
不安なことがある場合は、一人で悩まずご相談ください。
これらの内容で受診希望の方は、STI(性感染症)ドックまたはブライダルチェックをおすすめします。
ティアラウィメンズクリニック
院長 完山紘平
産婦人科専門医(日本産科婦人科学会 専門医)/医学博士/母体保護法指定医
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